高価な真実
1964年、インゲボルグ・バッハマンは「真実は国民にとって道理にかなっている」と語った。しかし、国家予算の破綻的な実態が明らかにされたのは、国民議会選挙が終わった後のことだった。選挙期間中、私たちは「ケーキをもっと大きくする」か「超富裕層に正当な課税をするか」の二択であると聞かされていた。
今、その“真実”の代償を支払わされているのが、オーストリアの250万人を超える年金受給者たちである。なぜなら、前述のどちらの選択肢も実際には実行されておらず、真実でもなかったからだ。
今後、最低年金を受給している人々は、年間150〜180ユーロ程度の手取り減となる見込みだ。加えて、健康保険料の引き上げも予定されており、これにより国家予算は年間約3億2,000万ユーロ削減される見通しである。なお、昨年は健康保険基金が約10億ユーロの赤字を計上している。
この深刻な財政赤字の要因についても、報道はどこか控えめである。しかし実際には、2015年以降の難民流入によって、多くの、いまだ就業していない人々が国内に居住していることが背景にある。彼らは収入を得ていないものの、国内の医師や病院が提供する高品質な医療サービスを無償で利用している。
統計はこの現実を物語っている。オーストリアで6年を過ごした後も、シリア出身者の46.5%、アフガニスタン出身者の47.6%が依然として失業中であるというデータが示されている。
結果として、2015年から2025年の10年間で、難民移民による国家財政の正味損失は約88億ユーロに達している。これこそが現実の「真実」であり、今その代償を求められているのが、年金生活者たちなのだ。

クリスチャン・バハ
スーパーファンド創立者からのゲストコメント
(*2025年3月23日(日)記事を翻訳編集)
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