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The Column

ゲームとしての殺人を未然に防ぐ「プレ・クライム警察」の必要性
クリスチャン・バハ
The Column
2025/08/13

ゲームとしての殺人を未然に防ぐ「プレ・クライム警察」の必要性

グラーツで起きた悲劇を、何の教訓も得ずに終わらせてはなりません。私たちは、このような大量殺人が二度と繰り返されないよう、あらゆる対策を講じる責任があります。

銃規制の是非を議論する段階は、すでに過ぎています。いま必要なのは、「どれだけ早く規制を強化できるか」の議論です。

研究によれば、銃の流通が増えるほど、犯罪も増加する傾向があります。アメリカは国民の数より多い民間用銃器を保有し、世界の銃器の約半数が同国に集中していますが、その結果として、年間23,000人もの命が失われています。

一方で、日本は世界で最も厳格な銃規制を実施しており、殺人率も世界最低水準です。この実績に学ぶべきではないでしょうか。銃の所持がどうしても必要な人には、定期的な精神・技能評価と厳格な審査が不可欠です。

暴力事件を未然に防ぐためには、銃そのものへの規制だけでなく、暴力を助長するコンテンツにも目を向ける必要があります。グラーツの犯人が、毎日長時間、暴力的なゲームに没頭していたように、シューティングゲームは現実と虚構の境界を曖昧にし、暴力への感覚を麻痺させる恐れがあります。

「VALORANT」のような殺傷を主題とするゲームの影響について、社会的な議論を深める時期に来ています。殺人は決して「娯楽」であってはなりません。

また、銃へのアクセスを制限すべき対象は、過去の行動だけでなく、将来のリスクにも注目するべきです。人工知能を活用し、犯罪リスクの高い兆候を分析・警告する仕組み、「予防型の治安対策(プレ・クライム)」の導入を検討すべきです。

元警察官として断言します。人命を守るためには、私たちは一部の「自由」に対し、冷静で現実的な見直しを迫られる時代に入っているのです。

クリスチャン・バハ
スーパーファンド創立者からのゲストコメント
(*2025年6月15日(日)記事を翻訳編集)


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