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The Column

約束の街
クリスチャン・バハ
The Column
2025/05/20

約束の街

オーストリアは移民の国である。

現在、オーストリアの人口は約900万人。そのうち5人に1人、約180万人が外国で生まれた移民である。もしこの移民たちがいなければ、オーストリアの人口は1974年当時の水準にとどまり、減少の一途をたどっていたに違いない。だからこそ、世界で最も住みやすい国のひとつに暮らし、働き、納税し、誠実に社会に溶け込もうとする移民の存在は、ますます重要になっている。

一方で、真に深刻な課題は、オーストリアを「現金」と「無料の医療サービス」が得られる場所としか見ていない一部の人々が流入している点にある。彼らの存在が、社会的な持続可能性を揺るがしているのだ。

移民たちが渡航先を選ぶ際に参照する情報源を精査することには大きな意味がある。関連するインターネットフォーラムでは、「約束の地」として語られるのはオーストリアそのものよりも、むしろウィーンである。

この「約束の地」とは、医療制度、社会的給付、そして金銭的支援へのアクセスを意味する。実際、ウィーンは難民受け入れ先として世界で第3位にランクされており、ベルリンやストックホルムに次ぐ位置にある。最低限の安全が確保されている点は評価されるべきだが、今年すでに10億ユーロ以上の財政負担がかかっていると推定されている。

こうした「気前の良さ」は、インターネット上で瞬く間に広まり、状況をさらに悪化させている。2022年には、オーストリアがアフガニスタンおよびシリアからの人口比で最も多くの亡命希望者を受け入れたEU加盟国となった。現在では、その多くが、さらに約20万人の難民とともにウィーンに居住している。

病院、保育園、学校といった公共サービスは、すでに限界を超えており、崩壊の危機に瀕しているのも無理はない。

クリスチャン・バハ
スーパーファンド創立者からのゲストコメント
(*2024年12月8日(日)記事を翻訳編集)         

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