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マーケット概況コメント(月間:2024年7月)


2024年8月号


【1】号外レポート 2024年8月5日の市場暴落
【2】マーケット概況コメント(月間:2024年7月)
【3】取扱いファンドの運用実績
【4】お申込み受付日のご案内


【1】号外レポート 2024年8月5日の市場暴落

はじめに

2024年8月5日、世界の金融市場はマクロ経済の不確実性、投機戦略、地政学的緊張が重なり、暴落に見舞われました。S&P500種指数は-4.26%、ナスダックは-5.4%、DAXは-3.6%、日経平均は-12.95%下落しました。しかし、週明けにはすべての指数が2020年8月5日以来の損失を完全に回復しています。S&P500種指数は4.38%、ナスダックは6.67%、DAXは4.7%、日経平均は16.07%上昇しました。

マクロ経済の不確実性と景気後退懸念

2024年8月5日の急落は、とりわけ米国の景気後退懸念の高まりが引き金となりました。加えて、1970年以来すべての景気後退を確実に予測してきたサーム・ルール指標が発動しました。この指標は、失業率の3ヵ月移動平均が12ヵ月前の最低値を0.5ポイント以上上回れば、景気後退の初期段階に入る可能性があることを示します。過去3ヶ月の平均失業率は4.13%で、2023年7月の最低値3.5%を0.63%ポイント上回りました。このデータはパニック売りを引き起こし、市場をさらに圧迫しました。

円キャリートレードの巻き戻し

急激な売りのもうひとつの大きなきっかけは、円キャリートレードの解消でした。この戦略は、日本が長年にわたり超低金利を維持していたため、投資家が円建てで安く借り入れ、高利回りの資産に投資することができ、特に人気がありました。しかし2024年8月、日本銀行によるサプライズ利上げによって円高が進行したため、投資家は潜在的な損失を回避するためにリスク資産などのポジションを縮小しました。これによって世界市場の下落圧力が大幅に高まりました。

世界的な地政学的不確実性

世界的な不確実性と地政学的緊張も一役買いました。この時期に特に関連していたのは、新たな紛争や脅威を含む、中東での緊張の高まりで、すでに不安定なこの地域の状況をさらに損いました。

テクノロジー・セクターと割高感

テクノロジー・セクターでは、大手ハイテク企業の四半期決算が期待外れだったこと、AIへの期待感が薄れたこと、ウォーレン・バフェット氏のバークシャー・ハサウェイがアップル株を大量売却したことが報じられたことで、これまで過大評価されていたテクノロジー株が大幅に下落しました。多くの暗号通貨はテクノロジー・セクターと高い相関関係にあるため、この動きは暗号資産市場の足かせにもなりました。


【2】マーケット概況コメント(月間:2024年7月)

株式セクター

この時期の市場は比較的平穏であるにもかかわらず、7月は経済・政治情勢に翻弄され、ドナルド・J・トランプ前大統領の暗殺未遂事件もありました。中国への先端半導体技術輸出に対する米国の規制強化の懸念が高まり、投資家は大型テクノロジー株から小型株へと資金を移転させました。この勢いは、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が、インフレが冷え込む兆しを見せていることから9月の利下げも「あり得る」と言及したことで、さらに加速しました。そのため、パフォーマンスが芳しくなかった小型株に火がつきました。小型株のラッセル2000は10.5%以上の上昇を記録し、月間で最も好調な株価指数となりました。ダウは4.2%の上昇と堅調で、S&P500種指数はほぼ横ばい、ナスダックは1.5%強の下落となりました。英国では、7月のサービス部門PMIが堅調だったことに加え、経済指標が予想を上回ったことが、英国内の経済の改善を示唆しつつ、株価を下支えしました。欧州全体では、ドイツ・DAXと英国FTSEが水面上にとどまっただけで、株価はほぼ横ばいとなりました。購買担当者景気指数(PMI)が期待外れだったことと、フランスの選挙をめぐる政治的不透明感が、7月の株価を押し下げました。日本のTOPIXと日経平均株価は、世界的なハイテク株安と円高に直面し、ともにアンダーパフォームしました。中国では、不動産セクターの低迷が続き、その影響が広範囲に波及して、中国株式市場に下落圧力がかかりました。

債券セクター

7月の国債市場は、いくつかのインフレ指標や経済成長指標が緩やかになったことを受け、世界的に国債利回りが低下し、プラスのリターンとなりました。FRBが9月にフェデラル・ファンド(FF)金利の引き下げを開始するとの期待から、2年物米国債利回り(4.26%)は50ベーシスポイント(bps)近く低下し、10年物米国債利回り(4.03%)は35bps以上低下しました。10年物英国債利回りは前月比プラスに転じたものの、米国や欧州に比べ緩やかな利下げが示唆されるなか、英国経済のモメンタム改善を生かすことはできませんでした。ユーロ圏では、投資家が欧州中央銀行のさらなる利下げを期待して高い利回りを求めたため、国債は称賛に値するパフォーマンスを示しました。日本国債は、日本銀行が7月に金融政策の正常化を継続し、8月から日本国債買い入れ額を四半期ごとに4,000億円ずつ減額すると表明したため、横ばいとなりました。

コモディティセクター

コモディティセクターは月間を通じて下落しましたが、金が唯一の明るい材料となりました。米国の経済データが景気減速を示唆する傾向を強め、9月に予定されている米国初の25ベーシスポイントの利下げを早める可能性があることから、金に資金が流入しました。これに地政学的な懸念が加わり、金は史上最高値を更新しました。エネルギー市場では、生産量の増加による潤沢な供給と、平年並みの天候により冷房需要が比較的低水準で推移するなか、天然ガス価格が大幅に下落しました。中東の地政学的リスク・プレミアムとベネズエラの選挙後の不安定な情勢が原油の重荷となりました。穀物セクターは、今年も米国産穀物の生産が好調に推移するとの見通しのなか、中国の経済成長の鈍化と中国国内の豊作が重なり、大きな下落圧力を受けました。大豆市況は最も大きな打撃を受け、11%を超える損失を被りました。

為替セクター

FRBによる9月利下げへの期待が高まり、リスク資産が再び支持されたため、米ドルは7月の月間で1.6%強下落しました。米ドルは多くの局面で圧力を受けましたが、特に日銀が利上げを決定したことで、対ドルで円高が進行しました。ドルはポンドとユーロに対しても下落しましたが、これは経済改善と政治的安定の回復が両通貨の上昇を促したためです。

暗号資産セクター

暗号資産の面では、2大暗号通貨のパフォーマンスはまちまちでした。イーサリアムは、証券取引委員会(SEC)がイーサリアム初の上場投信(ETF)を承認し、ようやく支持姿勢を示したにもかかわらず、急落しました。

出所:Superfund Market Commentary – July 2024を和訳編集して記載
弊社では、個別リスクに一元的に左右される資産配分が根源的なリスクと考えており、弊社のマネージドフュチャーズはリスクとリターンのバランス配分で優位なパフォーマンスを発揮する戦略(プロダクツ)を揃えております。弊社ではトレンドフォロー戦略により変化の兆しをいち早くキャッチできるよう、多種多様な情報を織り込んでシステム化した投資戦略に取り組んでいます。



【3】取扱いファンドの運用実績

評価日2024年7月31日
 
 
 
 
グリーン
基準価格
前週比
前月比
年初来
米ドル・クラス 0.55 0.00% -5.17% 0.00%
円・クラス 49.42 -1.94% -7.45% -0.26%
ゴールド米ドル・クラス 0.89 0.00% -2.20% 11.25%
ゴールド円・クラス 132.48 -3.57% -8.40% 19.41%
シルバー米ドル・クラス 0.91 -1.09% -6.19% 12.35%
シルバー円・クラス 91.96 -5.22% -13.08% 19.44%
グリーンC
基準価格
前週比
前月比
年初来
米ドル・クラス 0.39 -2.50% -7.14% -2.50%
円・クラス 39.44 -1.65% -7.81% -3.76%
レインボー・オールシーズンズ
基準価格
前週比
前月比
年初来
円・クラス 36.44 -1.14% 0.06% 6.33%
ゴールド円・クラス 98.81 -2.93% -2.65% 32.86%
*過去の運用実績は将来の運用実績を示唆・保証するものではありません。
*これらの運用実績は、各種手数料や報酬(申込手数料及び税金は除く)を差し引いた後の純収益です。

【4】お申込み受付〆切日のご案内
スーパーファンド・ジャパン・グリーン

2024年8月28日(水)

スーパーファンド・ジャパン・グリーンC

2024年8月28日(水)

スーパーファンド・ジャパン・レインボー・オールシーズンズ

2024年8月28日(水)


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平日9:00-17:00
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